Prosodontics
健康的な未来を育む為に
あまり一般的ではありませんが、歯科も医科と同様に専門外来が多数存在します。
一般的に認知されているのは矯正歯科や口腔外科ですが、我々が専門的に学んできた補綴科もそんな歯科の一科であり、主に「噛み合わせ」の診断や治療を行っている科目となります。
歯医者さんならみんな噛み合わせの事なんて知ってるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、噛み合わせに関する適切な情報を得るのは非常に難しく、日本ではあまり知られていません。多くの先生はなんとなく調整したりしています。その結果、噛み合わせに起因する問題を放置したままとなり、効果的に予防を行うことができていない事例を数多く見てまいりました。
噛み合わせが理解できていないという事は地図を持たずに旅に出るのと同じです。このまま進むとどうなるのか、どこに危険が潜んでいるのかを把握せず、安全に航路を進める方は少数です。
補綴学は、歯の安全な旅路を教えてくれる重要な学問なのです。
虫歯や歯周病などで失った歯を治療せず、そのままにすることにより、歯だけではなく口や顎にも問題が生じてきます。
歯が抜けてなくなった場合、抜けた場所への移動や傾斜、挺出などで歯は動いていきます。少しずつ歯が動いていくことで、正常なかみ合わせが崩壊していきます。かみ合わせが少し崩れることだけでも人間の体には大きな変化が生じてしまいます。
たとえ数本の歯であっても見た目が悪い(審美)、噛みづらい(咀しゃく障害)、しゃべりにくい(発音障害)など口腔内のさまざまな障害の原因となるため早期の治療が必要です。